実家の片付けで楽器が出てきたら?遺品整理で「捨てずに」次へつなぐ最も賢い方法

コラム・知識
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故人の部屋を整理していると、思いがけず楽器が見つかることがあります。サックスやギター、バイオリンなど、大切にしていた楽器をどう扱えばいいのか。処分するには忍びないけれど、誰も使えない以上やはり廃棄処分すべきなのか、それとも売却ができるのか。多くの方が迷われるのではないでしょうか。

楽器は一般的な家財道具とは異なり、専門的な価値判断が必要です。見た目が古くても、実は高値で取引されるヴィンテージ品かもしれません。逆に、新しく見えても買取価格がつかない入門機種の可能性もあります。

遺品整理では、故人の想いを大切にしながら、適切な方法で楽器を次の世代へ引き継ぐことが重要です。本記事では、楽器の知識がない方へ向けて、遺品整理で楽器を扱う際の基本から、高価買取のポイント、信頼できる買取サービスの選び方まで、実践的な情報をお届けします。

遺品整理で見つかった楽器、「ゴミ」か「お宝」かを見極める方法

まず自治体の粗大ごみとして出すのはやめましょう。家電とは違い、楽器は古くても修理をすることで使い続けることができます。新しいプレイヤーのもとへ届けることが、最も良い選択になると思います。

楽器の製造年が買取価格を左右する

楽器の価値を判断する際、製造年は非常に重要なポイントです。基本的に新しいモデルほど高値がつきやすい傾向にありますが、このブログの別の記事で紹介しているようなモデルや、その中でも特にヴィンテージ性のある楽器は例外です。古くてもコアなファンがいて高値で取引されているケースがあります。

ギターで言うと、例えば、1970年代のギブソンやフェンダーのギターは、現在でも高額で取引されています。またサックスでも、セルマーの古いモデルは希少価値が高く、状態次第で驚くような査定額になることもあります。製造年を確認するには、楽器本体に刻印されたシリアルナンバーを調べましょう。

シリアルナンバーは、サックスであれば裏側(構えたときに人の方に向く面)の下の方、ギターならヘッドの裏やネックの付け根などを見てみてください。
参考:[イシバシ楽器スタッフブログ]管楽器のモデル名はどこに明記されているのか

コンディションが査定額に与える影響

楽器の状態は、買取価格を大きく左右します。キズやサビの有無、改造の痕跡などが重要な判断材料となります。同じ製造年のモデルでも、状態によって査定額が変わってきます。

ただし、状態が悪いからといって諦める必要はありません。希少なモデルであれば、多少の傷があっても買取可能な店舗があります。むしろ、自己判断で修理すると価値が下がる可能性があります。そのままの状態で専門家に見てもらうのが賢明です。

付属品の有無で査定額が変わる

楽器を購入した際の付属品が揃っていると、査定価格はアップします。楽器ケース、取扱説明書、保証書、周辺機器など、できる限り一式で揃えましょう。

特に和楽器の場合、共箱や鑑定書の有無は価値を証明する大事な要素です。付属品がすべて揃わない場合でも買取査定は可能ですが、揃っているほうが有利になります。遺品整理の際は、楽器の周辺をよく探してみてください。

高く売れる楽器の特徴(サックス・ギター・和楽器)

管楽器・弦楽器の査定ポイント

サックス、トランペット、フルートなどの管楽器は、ヤマハ、セルマー、ヤナギサワ、バック、ムラマツ、パール、ミヤザワといったブランドが有名です。メーカーや、製造された年代、型番によって大きく価値が変わってきます。バイオリンやチェロなどの弦楽器も、製作者や年代によって価値が大きく異なります。

サックスの場合は、ベル(音が出る部分)にロゴが書かれている場合が多く、「Selmer」「YAMAHA」「Yanagisawa」など、どこのメーカー名が書かれているかを確認してみましょう。

管楽器は錆やへこみの有無、パーツの欠損の有無等が重要です。弦楽器は木材の状態や音色に影響する要素が査定対象となります。どちらも専門的な知識が必要なため、楽器専門の買取業者に査定を依頼するのが確実です。

ギター・ベースの買取で注意すべきこと

ギターやベースも、ブランドによって買取価格が大きく変わります。ギブソン、フェンダー、マーティンなどの有名ブランドは需要が高く、中古でも高値で取引されます。

入門機種は買取価格がつかない場合もありますが、ヴィンテージモデルや限定品なら話は別です。また、エレキギターの場合、アンプなどの周辺機器も一緒に査定に出すと良いでしょう。まとめて売却することで、買取価格がアップする可能性があります。

和楽器の価値を正しく理解する

三味線、尺八、琴、和太鼓などの和楽器は、職人が丁寧に作っている品が多く、骨董的価値が高いものも存在します。銘入りの尺八や琵琶、欅作りの和太鼓、紅木の三味線は高価買取が期待できます。

和楽器は作家や流派、使用された素材によって価値に大きな差があります。代々受け継がれてきた楽器には歴史的な付加価値も加わり、予想以上の高値になることもあります。専門知識を持つ査定士に見てもらうことが大切です。

遺品整理で楽器を高く売るための準備

楽器の状態を確認し記録する

査定に出す前に、楽器の状態を確認しましょう。傷や汚れ、カビの発生状況などを写真に撮っておくと、後々のトラブル防止になります。

ただし、自己判断で修理や清掃をするのは避けてください。アルコールで汚れを拭き取ろうとしたら、色が剥げたり変色したりしてしまった、アクリルやプラスチックパーツ(鍵盤など)が割れてしまった(クラックが発生した)、ということが起きる場合があります。

破損や汚れがあっても、そのまま査定に出してみましょう。修理することで価値が下がる可能性があり、修理代金が買取価格を上回ることもあります。専門家に任せるのが賢明です。

付属品や関連書類を探す

遺品整理の際は、楽器本体だけでなく、付属品や関連書類も丁寧に探しましょう。楽器ケース、マウスピース、弓、バチなどの付属品は査定額に影響します。

購入時の保証書や鑑定書があれば、楽器の価値を証明する重要な資料になります。特に和楽器や高級楽器の場合、これらの書類の有無で査定額が大きく変わることもあります。故人の書類を整理する際は、楽器関連の資料にも注意を払いましょう。

複数の買取業者に相談する

楽器の買取価格は業者によって異なります。一社だけでなく、複数の業者に査定を依頼することをおすすめします。特に高価な楽器や希少品の場合、業者間で査定額に大きな差が出ることがあります。どういう業者を選べばよいかは次の章で説明します。

信頼できる楽器買取サービスの選び方

楽器専門の買取業者を選ぶメリット

楽器の買取は、専門知識を持つ業者に依頼するのが確実です。一般的なリサイクルショップでは、楽器の真の価値を見極められず、単なる金属として回収しスクラップにされる可能性があります。楽器専門店なら、ヴィンテージ品や希少モデルの価値を正しく評価してくれます。

専門業者は独自の販売ルートを持っているため、高価買取が期待できます。また、修理やメンテナンスの体制が整っているため、状態が悪い楽器でも買取可能なケースが多いのです。

出張買取と店頭買取、どちらを選ぶべきか

遺品整理で楽器を売却する場合、出張買取が望ましいでしょう。特に大型の楽器や複数の楽器がある場合は、自宅まで来てもらえるので手間がかかりません。出張料や査定料が無料の業者も多く、気軽に利用できます。

店頭買取は、その場で現金化できるメリットがあります。ただし、楽器を運ぶ手間や破損のリスクを考えると、出張買取のほうが安心です。遺品整理の場合、他の不用品と一緒に査定してもらえる出張買取が効率的でしょう。

また宅配買取という選択肢もありますが、楽器の梱包は輸送ケースの選択から難易度が高く、梱包次第では輸送中に壊れるリスクも非常に高くなります。余分なトラブルの原因を作らないためにも、楽器を宅配で輸送した経験がない場合には、出張買取をおすすめします。

買取実績と口コミを確認する

業者選びでは、買取実績と口コミの確認が欠かせません。公式サイトで過去の買取事例を見れば、どのような楽器をどれくらいの価格で買い取っているかが分かります。

口コミサイトやレビューも参考になります。対応の丁寧さや査定の正確さ、支払いのスピードなど、実際に利用した人の声は貴重な情報です。複数の情報源を確認し、信頼できる業者を選びましょう。

おすすめの買取業者2選

ここでは、数ある業者の中から「遺品整理に強い(他の遺品もまとめて売れる)」業者と、「専門性が高い(壊れていても値段がつく)」業者の2社を厳選してご紹介します。ご自身の状況に合った方を選んでみてください。

福ちゃんの買取サービス

遺品整理の場合、楽器の他にも買取をお願いしたい物品があると思います。他の品物も一緒に売れる「福ちゃん」がおすすめです。

年間15万件以上の査定実績が示す信頼性

福ちゃんは、年間15万件以上の査定実績を持つ買取サービスです。楽器買取では、サックスをはじめ、ギター、ベース、管楽器、弦楽器など多様な楽器に対応しています。楽器以外でも骨とう品や着物、カメラ、オーディオなど、多くの品物を取り扱っています。全国に店舗を展開しており、出張買取と店頭買取の両方を提供しているのが特徴です。

豊富な経験を持つ専門の査定士が、楽器の価値をしっかりと見極めます。セルマーのSuper Action 80アルトサックスを20万円、ヤマハのYAS-62アルトサックスを9万円で買い取った実績もあり、高価買取が期待できます。

買取依頼の進め方

簡単4ステップで買取が完了します。お問合せ、査定日時の決定、出張査定、買取成立・現金受け取りという流れです。LINEでも買取の相談ができます。買取価格に納得できない場合は、手数料なしで断ることも可能です。安心して利用できるサービスです。女性にとっては嬉しい、女性が訪問するレディースプランも用意されています。

楽器の買取屋さんの買取サービス

見た目も古い楽器で、もしかしたら壊れているかもしれないと思うときは、「楽器の買取屋さん」がおすすめです。他店舗で値段がつけられないような場合でも査定できる可能性を明確にうたっています。

最短30分で駆けつけるスピード対応と専門性

楽器の買取屋さんは、申し込みから最短30分で出張査定に来てくれるスピード感が最大の特徴です。楽器に特化した専門店として、店舗を持たない運営でコストを削減し、その分を買取価格に還元する「高額買取」を掲げています。

遺品整理でよくある「壊れている」「音が出ない」といった状態の悪い楽器でも、プロの査定員が部品レベルで価値を見出して買い取ってくれるのが強みです。出張費や査定料などの手数料は完全無料です。その場で現金化できるため、忙しい整理の合間にスピーディに片付けたい方には最適です。

セルマーのSuper Action 80 Series II Jubileeアルトサックスを24万5000円、ヤマハのYAS-62アルトサックスを15万円、ヤマハのYTS-82Zテナーサックスを28万円などで買い取った実績もあり、高価買取が期待できます。

楽器買取専門店【楽器の買取屋さん】最短30分の無料の出張見積もり

買取依頼の進め方

4ステップで買取が完了します。電話・LINE・Webフォームから連絡して買取の可能性について相談、査定日時の決定、出張査定、買取成立・現金受け取りという流れです。買取価格に納得できない場合は、手数料なしで断ることも可能ですので、安心して利用できます。

遺品整理で楽器を処分する際の注意点

買取不可の楽器への対応方法

入門機種や古いキーボード、エレクトーンなどの電子楽器は、買取価格がつかない場合があります。著しく状態が悪いものや修理が困難なものも同様です。しかし、有料処分に対応している業者もあるので、まずは相談してみましょう。

楽器の買取屋さんでも無料の引き取りが難しいようであれば、ハードオフなどのリサイクルショップに一度確認してみるとよいでしょう。それでも引き取ってもらえない場合はやむを得ません。自治体の粗大ゴミとして引き取ってもらいましょう。

遺品整理業者との連携も検討する

遺品整理全体を業者に依頼する場合、楽器の買取も一緒に行ってもらえることがあります。ただし、一般的な遺品整理業者では楽器の専門知識が不足している可能性があります。

楽器専門の買取業者と提携している遺品整理業者を選ぶのが賢明です。あるいは、遺品整理と楽器買取を別々の業者に依頼し、それぞれの専門性を活かす方法もあります。

故人の想いを大切にする姿勢

遺品整理では、故人が大切にしていた楽器をどう扱うかが重要です。単に処分するのではなく、故人が大事にしていた楽器を次の世代へ引き継ぐという視点を持つとよいでしょう。故人の想いを尊重し、共感してくれる業者を選ぶことが大切です。楽器経験者のスタッフがいる業者なら、楽器への愛着を理解し、丁寧に扱ってくれるはずです。

まとめ:遺品整理の楽器は専門業者への相談が最善策

遺品整理で楽器が出てきたら、まずは専門知識を持つ買取業者に相談しましょう。楽器の価値は、製造年、コンディション、付属品の有無、ブランドによって大きく変わります。自己判断で処分せず、プロの目で査定してもらうことが重要です。

和楽器、ギター、管楽器、弦楽器など、楽器の種類によって査定のポイントは異なります。それぞれの特性を理解している専門業者なら、適正な価格で買い取ってくれます。出張買取を利用すれば、自宅にいながら複数の業者の査定を受けられ、比較検討も可能です。

福ちゃんのような実績豊富な買取サービスは、年間15万件以上の査定経験があり、高価買取の実績も多数あります。また楽器以外の品物も一緒に査定してくれます。出張料・査定料・キャンセル料が無料なので、気軽に相談できるのも魅力です。

故人が大切にしていた楽器を、次の世代へ引き継ぐ。それが遺品整理における楽器の最も良い扱い方ではないでしょうか。楽器にとっても、一番の不幸は「誰にも弾かれずに朽ちていくこと」です。専門業者に相談し、適切な方法で楽器の価値を活かしましょう。

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